『PROJECT TO PRODUCT フローフレームワークでデジタルディスラプション時代に成功する方法』(日本語翻訳版)出版

デジタルディスラプションの時代に企業が生き残る秘訣。
『PROJECT TO PRODUCT』日本語翻訳版ついに登場!

フローフレームワークでエンタープライズアジャイル開発を成功させビジネスアジリティを加速する方法書

プロジェクトからプロダクトへ

産業革命を皮切りに約50年ごとに新たな技術の波が、技術革命や資金到達のエコシステムと結びついて、世界経済を一変させている。今まさにソフトウェアとデジタルの時代の変換期である。本書では、その変換期を生き残る方法の一つとしてBMWの事例を交えながらフローフレームワークとバリューストリームメトリックス、バリューストリームネットワークについて解説する。

―DXの真のゴールは、ITを駆使して既存ビジネスの見直しや新たなビジネスを迅速に生み出すことにある。この背景にあるソフトウェア時代の転換期は、新興企業にとってはチャンスであり、既存企業にとっては存続の危機に面している。この転換期を乗り越えるためにキーとなる柔軟かつ迅速なソフトウェアの量産を経営とビジネス、ソフトウェア開発チームのサイロ化された垣根を越えて作り出すことを可能にする仕組みが、フローフレームワークとバリューストリームメトリックである。(監訳者後書きより)

すべての経営者、リーダー、ソフトウェア実務者必読!

目次

はじめに 転換期
第1部   フローフレームワーク
第1章   ソフトウェアの時代
第2章   プロジェクトからプロダクトへ
第3章   フローフレームワークの紹介
第2部   バリューストリームメトリック
第4章   フローメトリックを把握する
第5章   ビジネス成果へ繋げる
第6章   ディスラプションの追跡
第3部   バリューストリームネットワーク
第7章   企業ツールネットワークの真実
第8章   専用ツールとバリューストリーム
第9章   バリューストリームマネジメント
結論    転換期の先にあるもの

著者について

MIK KERSTEN(ミック・カーステン)

ミック・カーステン博士は、ゼロックスPARC研究所で研究科学者としてキャリアをスタートさせ、最初のAspect指向開発環境を作成した。その後、ブリティッシュ・コロンビア大学でコンピュータサイエンスの博士号を取得し、開発ツールとアジャイルやDevOpsとの統合の先駆者となる。この研究からタスクトップ社を設立し、100万行以上のオープンソースコードを書き、それらは現在も使用されており、7つの成功したオープンソースおよび商用プロダクトを市場に送り出している。
ミックは、世界最大規模のデジタルトランスフォーメーションに携わった経験から、ビジネスリーダーと技術者の間にある重大な断絶を認識するに至る。それ以来、ミックは、ソフトウェアバリューストリームネットワークを接続し、プロジェクトからプロダクトへの移行を可能にするための新しいツールと新しいフレームワークの作成を進めてきた。
ミックは家族とカナダのバンクーバーに住み、ソフトウェアのビルド方法を変革するというビジョンを共有しながら世界中を駆け巡っている。

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本書の翻訳出版において SAFeとフローフレームワーク

私たちTDCソフトは、当時、日本のエンタープライズアジャイル開発が決してうまくいっていない実情を踏まえ、2017年から産業技術大学院大学とのエンタープライズアジャイル開発に関する産学共同研究を実施しました。成功事例収集のために参加した2018年のSAFe® Global Summitを経て、2019年より大規模アジャイル開発フレームワークのSAFe(Scaled Agile Framework®)のパートナーとして日本市場へのエンタープライズアジャイル導入を推進しています。そして、2019年11月にアメリカのサンディエゴで開催されたSAFe Global Summitの基調講演がMikとの出会いであり、本書の翻訳のきっかけとなりました。

DXの真のゴールは、ITを駆使して既存ビジネスの見直しや新たなビジネスを迅速に生み出すことにあります。その点、SAFeは、企業、組織のビジネスアジリティを向上するエンタープライズアジャイルのフレームワークです。SAFeの導入においては、組織のビジョンや戦略に沿って顧客に価値を提供するための一連の活動とプロセス、つまりバリューストリームを定義することが重要となります。このバリューストリームを効果的に管理するための方法として本書で紹介するフローフレームワークという考え方があります。
2023年3月、SAFeは、このフローフレームワークのエッセンスを組み込み、バージョン6.0へと進化しました。当社は、エンタープライズアジャイルサービスの一貫として、SAFe 6.0に対応した各種トレーニングやコンサルティングを提供しています。SAFe6.0に対応したトレーニングの開催状況やコンサルティングについては、エンタープライズアジャイルサービスSAFeの詳細ページをご確認ください。

監訳/翻訳者プロフィール

上條 英樹(かみじょう ひでき)

TDCソフト株式会社 執行役員 エンタープライズアジャイル事業本部 本部長
エグゼクティブコンサルタント
SAFe® SPC(Scaled Agile Frameworkコンサルタント)
東京都立産業大学院大学非常勤講師、近畿大学非常勤講師
国際P2M学会、PM学会(アジャイルマネジメント研究会 副主査)
富士通株式会社入社後、金融系を中心に大規模開発に従事。米国子会社にてプロジェクトアシュアランスを中心に体制の立て直しを推進し、自らも製造、流通、金融プロジェクトを担当。現職では、SI事業、経営管理、M&A、アライアンスなどの責任者を歴任し、現在、DX、エンタープライズアジャイル事業を推進している。

 

荒井 公一(あらい こういち)

TDCソフト株式会社 エンタープライズアジャイル事業本部
シニアエキスパートコンサルタント
SAFe® SPC(Scaled Agile Frameworkコンサルタント)
日本IBM入社後、生産技術エンジニア、HDD電子設計及びファームウェアエンジニアを経験後、プロジェクトを担当。その後、部門のM&Aを経てHGST(a Western Digital Company)において、電子/ファームウェア部門長を経験し、2018年から2019年にかけてファームウェア部門よりスタートしてSAFe®を展開。その経験を活かし、現在は、TDCソフトにてSPCとして、SAFe®トレーニング講師およびコンサルティングを行っている。

 

伊藤 貴洋(いとう たかひろ)

TDCソフト株式会社 デジタルテクノロジー本部
エキスパートコンサルタント(チェンジエージェント、アジャイルコーチ、Web技術)
SAFe® SPC(Scaed Agile Frameworkコンサルタント)
アドバンスド認定スクラムマスター(A-CSM)、認定プロダクトオーナー(CSPO)
TDCソフト株式会社に入社し、一括請負のウォーターフォール開発プロジェクトに従事した後、スクラムに出会う。最初は失敗を見るもアジャイル開発の可能性を見出し、アジャイル開発の実践や、A-CSM、CSPO、SPCとしての知識、経験を活用し研修やコーチングを通して社内外で組織アジャイルを推進する。シンアジャイル・コミュニティの運営、Regional Scrum Gathering Tokyoのボランティアとしてコミュニティ活動にも携わる。

※記載されている情報は、出版当時のものです。最新の情報とは異なる場合がありますのでご了承ください。

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