WOMENS EMPOWERMENT

女性活躍推進

当社における女性活躍の取り組み

TDCソフトグループは「世の中をもっとSmartに」~あらゆる変化と真摯に向き合い、技術と挑戦の力で~という理念の元、さまざまな経験や技術、価値観を持つ社員が、その能力を最大限に発揮できる職場づくりに取り組んでいます。ダイバーシティにおいては「全社員活躍」をテーマに掲げており、性別や年齢、国籍、障がいの有無といった違いに関わらず、正しく評価される環境を整えることで、社員一人ひとりがお互いを尊重し合い、付加価値を生み出せる組織を目指します。その取り組みの一貫として、まずは女性社員の採用や、女性特有の課題に関する配慮・支援を通して女性の活躍を推進していきます。

女性活躍推進計画の全体像と進捗

当社では、2015年から女性活躍推進に取り組んでおり、5年単位で策定した3つの目標に基づいて段階的に進めています。

2015~2030にかけて3つのStepで女性活躍推進に取り組む。2015年よりStep1. 女性社員数引き上げを開始。目標は女性社員数50%増、施策は女性採用比率向上、キャリアビジョンセミナー、キャラバン。現在達成済みで166名から267名になり61%増となった。2020年よりStep2. マネジメント層の女性数引き上げを行っている。目標はマネジメント層女性社員数100%増、施策は計画的な育成、アンコンシャスバイアス解消となる。現在チャレンジ中(2025年)で18名から36名に増加している。2025年よりStep3. さらに上位層の女性数引き上げを行う。目標はマネジメント層女性比率20%到達と組織管理職女性比率8%到達、施策は幹部候補育成、コミュニティ形成、社内外アピール拡充となる。

Step1 女性社員数の引き上げ

当社は計画の初期段階として女性社員数の引き上げに取り組んでおり、2020年までに「女性社員数を5年前の1.5倍に増やす」という目標を掲げてきました。女性の採用比率の向上や、キャリアビジョンセミナーの開催などを通して、2015年には166名だった女性社員を、2020年の段階で267名まで増員することに成功しました。当テーマについては、以降も取り組みを続けており、2024年期初におけるグループ全体の女性社員数は、496名に上りました。

Step2 マネジメント層以上の人数・比率の増加

第二段階では、2025年までにマネジメント層女性比率を2倍に増やすことを目標に定めています。育成計画に基づいた成長支援に加え、アンコンシャスバイアス(ものの捉え方のゆがみや偏り)の払拭に努めることで、スキルと思考の醸成を図り、マネジメント層などで活躍する女性増員を推進していきます。 

Step3 管理職(マネジメント層)以上の増加

次の段階では、2030年までに管理職(マネジメント層)以上の増加を目指して検討中。達成するにはマネジメント層を目指す女性の母集団形成や、彼女たちへの支援が必要となるため、女性社員の幹部候補育成に力を入れ、それらの活動を社内外ともにアピールしていきます。

数値で見る女性活躍 (2024年4月時点)

数値で見る女性活躍 (2024年4月時点) 女性社員率20%、育児休業取得率女性100%・男性70%、全社員の一ケ月あたり平均残業時間17.3時間、全社員の一年間当たり有給休暇取得率71.6%

当社の働く女性

金融システム事業本部 A.Oさん

どのような業務環境でしょうか

部門によって働き方は違いますが、クレジット事業部に関しては、一つのプロジェクトのメンバーが100人以上といった大型の案件や10年以上といった長期のプロジェクトも多く、集団で組織的に動くスタイルですね。私自身はそのスタイルが合っているのかなとは思います。

仕事のどのような部分が好きですか

もともと開発や設計等、考えることが好きなのでそれは仕事に直結していますね。今は管理職のため、自分が直接携わる機会は減りましたが、メンバーが作ったものをレビューしなければいけませんので業務知識など日々のアップデートは必須です。自分の知らない範囲のことが出てくると資料を読み込み、設計書を見ながらレビューをすることもありますが、日々新たな学びを得られること自体がとても楽しいですし、全く飽きないですね。

職場の雰囲気はいかがですか

職場もそうですが、事業部全体として人間関係が熱いと思います。今の時代は、さらっと冷たく切り捨てられてしまう職場の人間関係もあるのかもしれませんが、そのようなことは絶対にないですね。上司部下というより仲間、家族的な感じに近いかもしれません。人間関係を本当に大事にしているチームだと思います。

「仕事と子育て」についてお聞かせください。出産や子育てに伴い、会社の制度は活用されましたか

産休、育休を取得し、時短勤務なども活用しました。
私自身は、決められた時間内で創意工夫をして手配、段取りをして業務を完遂させる仕事の仕方は得意でしたので、働きにくいということはありませんでした。現在は在宅勤務もできますし、勤務時間帯も調整がしやすいですので、たとえば夜できない分、朝の時間帯に仕事をすることも可能です。より働きやすくなったと思います。

復職後の仕事内容についてはいかがですか

産休前と同じ等級に合った仕事を割り振って頂いているので、その点は復職前と後では特に変化はありませんでした。勤務形態に関わらず、自分のチームがきちんとまわっていればいい、という部門の方針ですし、メンバーとの人間関係もできていましたので、スムーズに復職できたと思います。また、お客様から「復職するときは必ずまたうちの担当で戻ってきてね」と言って頂いたのも有難かったですし、心強くもあり、嬉しかったですね。

ロールモデルはいますか

一切ないです。自分が自分自身のロールモデルですね。もちろん周囲の方々の意見は参考にさせていただきますが、最終的には自分の責任で自分の信念に従って決断をするようにしています。

ご自身がロールモデルということですが、大切にしていることなど教えていただけますか

職場の人間関係に関していえば、「来るもの拒まず」ですね。相談や質問に来てくれた人には、その人とのそれまでの関係性の深さ浅さに関係なく何でも教えます。
仕事に関していえば「与えられた任務はあらゆる方法や手段を駆使して必ず最後までやり遂げる」ということですね。今、目の前にある課題に全力投球して解決しながら突き進んでいく。その先にゴールがあると思っています。

仕事が子育てに活きることはありますか

日々限りある時間の中でいかに効率よく作業するかを念頭において仕事をしています。ですので、子育てにおいても(家事も含め)割と効率よくこなせているのかなと思います。ただ何でも母親が効率よくこなしていくため、子供は自分がやらなくても何でもママがやってくれると思っている節があり、最近困っています(笑)

子育てをされている中でのキャリア形成の難しさとその対処法を教えてください

子供が小さい頃は、会社のさまざまな制度でケアをしていただくことで時間的なカバーはある程度できますし、私が出社をしたり残業をしたりしても、子供も自我がないうちはそれに気づきません。ただ、子供の自我が芽生え始めると、子育ての大変さが量的なものから質的なものに変化していくんですよね。「何時に帰ってくるの?」「今日は出社なの?」と毎日子供から尋ねられる一方で、会社からは「子供が大きくなったから、もう残業できるんだよね」と、もし言われた場合、今後のキャリア形成をどうしたらいいのかな、と考えることはあります。
このことは制度というよりは、世の中の全ての人が「子育ては突然終わるものではなく継続して続いていくもの」と認識していただき、周りも「今と同じ感じでやってくれていれば全然いいよ」というスタンスでいてくれるだけでも当事者は安心すると思います。
特に若い世代の人ほど「結婚をして子供が生まれてしまったらどうしよう」「続けたいけど続けられるか不安」と思っている人がたくさんいると思います。「(妊娠したと報告して)何か言われたらどうしよう」「(子供が熱を出したと保育園から連絡があり)帰りたいって言いたいけどどうしよう」「帰宅時間だけどみんな忙しそうで帰りますって言えない雰囲気どうしよう」など、そういった部分のケアをできないとキャリアを諦めてしまう人も出てきてしまうので、それは制度だけではなく、お互いの気遣いでもカバーできたらいいですよね。そのような土壌があって、初めて継続的なキャリア形成を考えられるのかなと思います。

金融ビジネスデザイン本部 Y.Tさん

キャリア採用で入社されましたが、当社を選んだ理由を教えてください

前職までは比較的小規模な企業に勤めていましたが、一通り経験を積みキャリア的な転機もあり、より大きな案件の仕事にも挑戦してみたいと思い応募しました。面接時に、風通しが良く明るい職場の印象を受け、私も明るい雰囲気の職場が好きでしたので当社を選びました。

実際に入社してみていかがですか

前職までの小規模な職場では機動力などの良さがある一方で、リソースなどが限られているため、スケールの大きな仕事の機会がなかなか得られないこともありました。また、データに基づいてというよりは、属人的なたたき上げのスキルをベースに仕事を行うことが中心でした。現在は理論や知識など、考え方の基盤がしっかり押さえられていて、その基盤を前提に仕事の方針が決められていくのでその点はわかりやすいと感じています。

今の仕事のお気に入りポイントを教えてください

日々忙しい中でも人間関係が良く、明るい前向きな雰囲気のプロジェクトチームという点です。プロジェクト内の風通しも良く、上下関係や横同士にも良さが保たれています。

普段はどのようなマネジメントをされていますか?

メンバーの意見を聞いた上で最終方針を決めていきます。自分の意見を持たずに皆に聞くのではなく、「自分はこう思うけど、もっと皆がやりやすい方法があれば」とメンバーの意見にも耳を傾けて、そちらのほうが良ければそのやり方にしてあげたいという思いがあります。方向性は示して、その後のやり方は各メンバーが、それぞれ自分が最大限に力を発揮できると思うスタイルで自由に任せてあげられたら理想ですね。

最初からそのスタイルだったのですか?

前職までは「自分についてきて」と引っ張っていくタイプでしたが、その場合だと人数が増えていくほど、それがうまくいかなくなるケースもあると感じた時がありました。メンバーを引っ張っていくことも、もちろんリーダーとして大切な要素ですが、ある程度チーム内の意見を集めて、それらを精査して責任を持って決定するところにリーダーとしての役割の重きを置いたほうが私の場合はうまくいくのではないかと考えるようになりました。

メンバーの意見をまとめるコツなどはありますか?

できるだけ肯定感を感じてもらうように意識しています。「その考えすごくいいね、ただ、こういうときにこういう問題が発生するかもしれないから、それを解決する方法はない?」というように、内容がブラッシュアップされていくようにコミュニケーションをとっています。

今後の目標などをお聞かせください

明るく楽しく、皆で仕事をすることが大切だと思っています。仕事をしていれば楽しいことばかりでなく大変なことも起こります。そのような時でもメンバー間で支え合える人間関係を築いていきたいですね。女性社員の活躍に関しても、私が力になれることがあればお手伝いできたらと思います。

ロールモデルはいますか

プライベートの面では母親です。働きながら私を育ててくれたので、「働く女性」に対しての憧れを最初に抱かせてくれた人です。
仕事の面では、以前の職場で出会った女性の先輩です。信念があり、頼れる先輩で、仕事で大変なことがあった時はよく相談に乗ってもらいました。
仕事で忙しい中でも、「私も頑張ればいつかあんな風になれるかもしれない」という心の支えや夢を持つことができました。

仕事とプライベートの両立やリフレッシュについてはいかがですか

前職までは、自分の休日の予定に関しては会社の人には一切知らせていませんでした。でも当社に入社してからは、周囲の皆さんのほうから「休日にこういうことをするんだ」と話してくださるので、私も言えるようになりました。最近ゴルフを始めたのですが、それも会社の方から誘っていただいたのがきっかけです。休日に会社の人と過ごしていていても「有志の人達で集まって楽しくやっている」という感覚が強いので、とても楽しくリフレッシュできています。

仕事で大切にしていることはありますか

お客様との関係性です。私がどれだけお客様の懐に入っていけるかが、私の役割であり使命と考えています。私を「味方」だと思っていただけたら成功だと思っていますので「一心同体でやっていきましょう!」と言っていただけたときは嬉しいですね。心掛けているのは、相手の立場に立ったときのメリットを探すように意識することです。ちょっとした雑談から相手のもっと深い部分や私自身のことも知っていただき、それが仕事の本筋につながることもありますので、コミュニケーションは大切だと思っています。