Cato Networksとは?SASE市場をリードする次世代プラットフォームの全貌を解説
Cato Networksは、社内ネットワークとセキュリティを一体化したSASEと呼ばれる新しい考え方で、企業のITインフラを大きく変えているグローバル企業です。
テレワークやクラウド利用が当たり前になった現在、従来のVPNや社内サーバー中心の仕組みでは、通信の遅さやセキュリティリスクが増えています。こうした課題を根本から解決するのが、Cato Networksが提供するCato SASE Cloudです。
ネットワークとセキュリティをクラウド上でまとめて提供することで、複雑だったIT運用をシンプルかつ安全に変えられます。本記事では、Cato Networksがどのような会社なのか、Cato SASE Cloudが選ばれている理由をわかりやすく解説します。
Cato Networks(ケイトネットワークス)とは
Cato Networks(ケイトネットワークス)はイスラエル発のテクノロジー企業で、創業当初からネットワークとセキュリティをクラウド上で一体提供することに特化してきました。
SD-WANやゼロトラスト型のアクセス制御といった機能をまとめて使える仕組みを、最初からクラウド前提で構築している点が大きな特徴です。
こうした先進的な取り組みは、2019年にガートナーが提唱したSASEという新しい分野でも高く評価され、代表的な企業の一つとして継続的に取り上げられています。
企業価値は急速に高まり、設立から数年で評価額10億ドルを超えるユニコーン企業となり、その後も大型の資金調達を経て、短期間で年間1億ドル規模の安定した収益を生み出す企業へと成長しました。
創業者と沿革
Cato Networksの共同創業者でCEOを務めるShlomo Kramer氏は、サイバーセキュリティ分野を切り開いてきた起業家の一人です。世界で初めて実用的なファイアウォールを世に送り出したCheck Pointや、Webアプリケーションを守るImpervaの立ち上げにも関わり、いずれも世界的に評価される企業へと成長させてきました。
また、自ら会社を作るだけでなく、Palo Alto NetworksやTrusteerなど多くの有力セキュリティ企業に初期段階から投資してきた実績もあります。こうした功績により、業界の表彰を数多く受けており、長年にわたりセキュリティ業界をけん引してきた人物として高く評価されています。
市場での評価と将来性
Cato Networksは、外部の専門機関やメディアからも高い評価を受けている成長企業です。ガートナーのSASE分野の調査では単一ベンダー型SASEとSASEプラットフォームの両カテゴリーでリーダーとして連続して選ばれており、市場をけん引する存在と見なされています。
また、Fortuneが選ぶ有望なサイバーセキュリティ企業のリストや、Forbesのクラウド企業ランキングにも名を連ねるなど、グローバルで注目される企業の一つです。さらに、GigaOmやForrester、Frost & Sullivanといった調査会社からも、セキュリティとネットワークを統合した先進的なサービスとして高い評価を受けています。
資金面でも勢いは続いており、2025年には大規模な追加投資を受け、企業価値は数十億ドル規模に拡大しました。ソフトバンクをはじめとする有力投資家が名を連ねていることからも、今後の成長への期待の大きさがうかがえます。
参考:株式会社マクニカ「Cato Networks ケイトネットワークス」
Cato Networksが提供するCato SASE Cloudとは
Cato Networksが提供するCato SASE Cloudは、国内外の拠点やデータセンター、在宅勤務の社員、クラウドサービスまでを一つの仕組みで安全につなぐクラウド型のネットワーク基盤です。場所や働き方が違っても、すべてを同じルールと品質で接続できる点が大きな特長です。
近年、業務のデジタル化やクラウド利用が急速に広がり、これまでの社内ネットワークや専用機器だけでは対応しきれない場面が増えています。通信が遅くなったり、社外からのアクセスが原因でウイルスやランサムウェアに感染したりするリスクも高まっています。
こうした課題をまとめて解決し、安心して働ける環境を作る仕組みとして、SASEという新しい考え方への切り替えに注目が集まっています。
Cato SASE Cloudの特徴
Cato Networksが提供するCato SASE Cloudには、従来のネットワーク運用を大きく変える多くの強みがあります。社内や拠点からの通信はCatoのクラウド基盤を経由するため、データセンターやVPNに集中して起きていた通信の混雑が解消され、快適に使えます。
また、セキュリティ対策は世界共通のルールでクラウド上から一元管理できるため、各拠点にファイアウォールやVPN機器を設置して保守する必要がありません。利用者や通信量が増えても、クラウドサービスとして柔軟に拡張できるので、ビジネスの成長に合わせて無理なく対応できます。
世界各地に配置された拠点(PoP)へ自動的に最短ルートで接続されるため、オフィスでも自宅でも海外でも、同じように快適に業務が行えます。さらに、ゼロトラストの考え方に基づいた高度なセキュリティ機能により、ランサムウェアなどの脅威からもネットワークを守ります。
機器を減らせることで電力や廃棄物の削減にもつながり、環境に配慮した持続可能な経営にも貢献します。
ここからは、大きな2つの特徴について詳しく解説します。
Cato SASE Cloudの構成
Cato SASE Cloudのセキュリティ対策や通信の最適化は、世界中に配置されたPoPと呼ばれる拠点で処理されています。これらのPoPは、特定の機器に依存する仕組みではなく、すべてソフトウェアで動くクラウド型の基盤として構築されています。そのため、利用者やアクセスが急に増えても柔軟に処理能力を広げられ、運用の手間も最小限で済みます。
各PoPはCato Networksが自社で運営する高信頼の専用ネットワークで結ばれており、常に安定した通信品質が保たれています。この仕組みにより、世界のどこからでもクラウドや社内システムへスムーズにつながり、業務のスピードと安定性が大きく向上します。
独自のグローバルバックボーン
Cato Networksは世界各地に80カ所以上のPoPを配置し、それらを自社の高速な専用ネットワークで結んでいます。この仕組みによって、利用するアプリケーションに応じて通信ルートが自動的に最適化され、安定したスピードで利用できます。
日本や中国にも複数の拠点があり、国内では札幌を含むデータセンターを活用して、万一の障害にも備えた仕組みが整えられています。システムに問題が起きても、自動で復旧する設計になっているため、止まりにくい環境を維持できます。
社員が外出先からアクセスする場合も、オフィスやクラウドサービスを使う場合も、最も近くて速いPoPにつながるため、通信は常に快適です。海外との通信もクラウド側でまとめて処理されるため、回線コストを抑えながら効率的に運用できます。
Cato SASE Cloudのセキュリティ情報
ここでは、Cato Networksが提供するCato SASE Cloudのセキュリティ情報について詳しく解説します。
サイバーセキュリティ対策
Cato SASE Cloudのセキュリティは、世界中にある接続拠点を通じてまとめて管理されています。そのため、社内に設置した機器の脆弱性チェックや更新作業を行う必要がなく、危険なウイルスやランサムウェアへの対策もクラウド側で常に最新の状態に保たれます。企業向けとして十分なレベルの監視と防御体制が用意されている点も大きな特長です。
通信量が増えても新しい機器を買ったり回線工事をしたりする必要はなく、海外拠点も含めて同じルールで安全対策を適用できます。取引先を狙う攻撃などにも対応しやすくなり、ネットワークとセキュリティの窓口を一本化できるため、トラブル時の対応もスピーディーです。
さらに、第三者機関による検証では、大量の疑似攻撃に対しても高い防御性能が確認されており、実運用でも信頼できる水準の安全性が示されています。
セキュリティサービスの概要
Cato SASE Cloudのセキュリティ機能は、さまざまな脅威から企業を守るための仕組みを一つにまとめて提供しています。危険な通信を遮断するファイアウォールや怪しいサイトへのアクセスを防ぐ仕組み、通信内容をチェックして不正を見つける機能、ウイルスやマルウェアを検知する仕組みなどが、すべてクラウド上のソフトウェアとして利用できます。
また、専門チームがネットワークの状態や不審な動きを監視し、問題が起きた場合に対応する運用支援サービスも用意されています。専任のセキュリティ担当者がいない会社でも、安心してIT環境を使えるようにするためのサポートです。
こうした対策はセキュリティの専門家チームが常に分析・更新しており、新しい攻撃が見つかると短期間で世界中のCato環境に反映されます。そのため、常に最新の防御体制が保たれます。
リモートワークのセキュリティ対策
在宅勤務や外出先からの業務が当たり前になる中で、リモート環境の安全対策も欠かせません。
Cato SASE Cloudでは遠隔アクセスに必要な仕組みがクラウド側にまとめて用意されているため、社内で専用サーバーを運用したり更新作業を行ったりする必要がありません。手間をかけずに、どこからでも安全につなぐことができる環境を整えられます。
利用する端末も、WindowsやMacはもちろん、スマートフォンやLinuxまで幅広く対応しているため、社員の働き方を選びません。専用アプリが入っていない端末でも、ブラウザを使って社内システムへアクセスできます。
さらに、OktaやMicrosoftの認証サービスと連携し、ワンタイムコードなどを使った安全なログインも可能です。誰がいつ接続しているかは管理画面で確認できるため、不正なアクセスの監視もしやすくなります。
参考:株式会社マクニカ「クラウド型ネットワークセキュリティ/SASE(Secure Access Service Edge)」
Cato SASE Cloudを導入する際の注意点
Cato NetworksのCato SASE Cloudは多くの機能を一体で提供するサービスのため、導入時には自社の業務に合った設定をしっかり行うことが欠かせません。
セキュリティのルールや通信の流れをどう組み立てるかによって、使い勝手や安全性が大きく変わるため、ある程度の専門知識が必要になる場面もあります。導入後も、設定の見直しやトラブル対応など、継続的な管理が求められます。
もし社内に詳しい担当者がいない場合は、メーカーの運用サポートや実績のある導入パートナーを活用するのがおすすめです。信頼できる支援先と組めば、初期設定から日々の運用まで任せられ、安心してシステムを使い続けられます。
Cato SASE Cloudの料金体系
Cato Networksが提供するCato SASE Cloudの費用は、使い方に合わせて組み合わせるモジュール型の仕組みになっています。大きく分けると、以下の4つの要素で構成されます。
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サイトライセンス:オフィスやデータセンター、クラウド環境をつなぐための拠点用ライセンス
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モバイルライセンス:テレワークや外出先から接続するクライアント端末用ライセンス
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セキュリティオプションライセンス:より高度なセキュリティ対策を行いたい場合の追加ライセンス
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ログストレージライセンス:イベントの保存量や期間を拡張する追加ライセンス
契約は1年単位が基本で、途中で拠点やユーザーを増やしたり機能を追加したりすることは可能ですが、減らす場合は更新のタイミングに行います。自社の規模や使い方に合わせて柔軟に費用を組み立てられる点が特徴です。
参考:株式会社マクニカ「Cato Cloudの価格体系(ライセンス体系)とは?」
Cato SASE Cloudの導入事例
本章では、実際にCato SASE Cloudを導入している企業の事例をピックアップして紹介します。
株式会社エイチ・アイ・エス
株式会社エイチ・アイ・エス(HIS)は、世界中で旅行事業を展開するグローバル企業です。同社は、海外を含む多くの拠点をつなぐネットワークと情報セキュリティの管理に課題を抱えており、その解決策として Cato SASE Cloudを導入しています。
導入前は拠点ごとにネットワークの管理方法が異なり、担当者に頼った運用になっていました。特に海外の小規模拠点では専門のIT人材を確保できず、トラブルが起きるたびに日本の本社が対応しなければならない状態でした。
その結果、全体の状況が見えにくく、セキュリティ面でも不安が残っていたのです。Cato SASE Cloudを導入したことで、HISは世界中の拠点のネットワークとセキュリティの状態をクラウド上でまとめて管理できるようになりました。
通信状況やトラブルの兆候をリアルタイムで把握できるため、問題が大きくなる前に対処できる体制が整いました。また、各拠点や在宅勤務の社員は最寄りのCatoの接続拠点を通じて高速かつ安全に接続できるようになり、業務の安定性とセキュリティが大きく向上しています。
参考:株式会社マクニカ「ユーザー事例|株式会社エイチ・アイ・エス様」
ライオン株式会社
大手生活用品メーカーのライオン株式会社は全社的なデジタル化とテレワーク拡大に対応するため、ネットワークとセキュリティを抜本的に見直し、Cato SASE Cloudを導入しました。従来は拠点ごとにネットワーク機器やVPNを管理しており、クラウド利用の増加や通信量の急拡大により、運用の複雑化とトラブル対応の遅れが課題となっていました。
Cato SASE Cloudを採用したことで、全国の拠点や在宅勤務の社員が、クラウド経由で安全かつ高速につながる環境に刷新されています。ネットワークとセキュリティが一体化されたSASE基盤により通信状況が可視化され、障害時の原因特定や復旧もスピーディーに行えるようになっています。
コロナ禍で全社員のリモートワークが急きょ必要になった際も、Cato SASE Cloudを活用して短期間で対応でき、Web会議や業務システムの利用に支障は出ませんでした。結果的に運用負荷を増やすことなく、全社規模で安定したテレワーク環境と高いセキュリティを両立できる基盤を実現しています。
サッポロ不動産開発株式会社
サッポロ不動産開発株式会社は多くの商業施設の運営を外部の委託先に任せており、各社のIT環境やセキュリティ水準がバラバラで管理しきれないことに課題を感じていました。そこで、委託先を含めたネットワークとセキュリティをまとめて管理できる仕組みとしてCato SASE Cloudを導入しました。
導入により、場所や規模の異なる委託先のパソコンをクラウド経由で安全につなぎ、通信や不審な動きを一元的に把握できるようになりました。これまで見えなかったマルウェア感染が検知され、重大な事故を未然に防げた事例も報告されています。
さらに、Catoを通じてセキュリティルールを共有したことで、委託先にも安全なIT利用の意識が広がりました。Cato SASE Cloudの導入により、同社は外部委託を含めた全体を見渡せる、より安全で統一されたIT環境を実現しています。
参考:株式会社マクニカ「ユーザー事例|サッポロ不動産開発様」
まとめ:Cato SASE Cloudで安全・効率的なネットワーク環境を実現
Cato NetworksのCato SASE Cloudは、これまで複雑だったネットワークとセキュリティの仕組みを一つにまとめ、誰でも扱いやすい形で安全な通信環境を提供するSASE型のサービスです。社外からのアクセスを前提にしたゼロトラストの考え方や、細かな接続ルールの設定、運用の手間を減らせる点などが大きな特徴です。
導入を検討する際は、自社の業務や規模に合った機能を選び、導入後もきちんと運用できる体制をあらかじめ整えておくことが大切です。
なお、セキュリティ対策に課題を感じている場合は、TDCソフトにご相談ください。
Cato SASE Cloudの導入支援を含め、お客様のご要件をお伺いしたうえで最適なソリューションを提供いたします。セキュリティ要件の整理、対策時の技術的な支援、運用改善や体制強化の支援など、トータルでセキュリティ支援が可能です。