Forcepoint(フォースポイント)の価格・評判は?導入メリットと他社比較を徹底解説
情報漏洩対策やゼロトラストセキュリティの検討が進む中で、Forcepoint(フォースポイント)は、データ保護を重視する企業の比較検討候補として挙げられることが多いセキュリティ製品です。
特に、人とデータに着目したアプローチや、DLP(データ損失防止)機能を中核とした設計は、クラウド活用やテレワークが定着した環境において注目されています。
一方で、導入を検討する情報システム部門やセキュリティ担当者からは、「具体的な価格が公開されておらず、コスト感がつかみにくい」「海外製品のため、日本国内での運用実績やサポート体制が分かりづらい」「ZscalerやNetskopeなどの競合製品と比べて、どの点に強みがあるのか判断しにくい」といった疑問や不安の声も少なくありません。
Forcepointは高機能なソリューションである反面、設計や運用の考え方によって向き・不向きが分かれる製品でもあります。
そのため、自社のセキュリティ課題や運用体制に本当に適しているかを、事前に見極めることが重要です。
本記事では、Forcepointの価格体系の考え方をはじめ、公開されている導入事例や評価情報をもとにしたメリット・デメリット、そして中核となるDLP機能の特徴を整理して解説します。
さらに、Zscaler・Netskopeといった主要な競合製品との比較を通じて、どのような企業にForcepointが適しているのかを分かりやすく解説します。
Forcepoint(フォースポイント)とは?人とデータを守る次世代セキュリティ
サイバーセキュリティの領域、特にデータ保護や内部不正対策の分野において、調査会社のレポートや導入事例を通じて評価されているのがForcepoint(フォースポイント)です。
多くのセキュリティ製品が、外部からのウイルス侵入を防ぐことに主眼を置く中、Forcepointは、内部からの重要情報の流出を防ぐことに主眼を置いた設計を特徴としています。
まずは、その独自のアプローチと主要製品、そして企業の信頼性について、基礎から分かりやすく解説します。
人主導の独自アプローチと、中核製品(Forcepoint ONE・DLP)の全容
Forcepointの大きな特徴は、従来の境界防御型セキュリティとは一線を画す、人(Human)とデータ(Data)を中心とした設計思想にあります。
従来のセキュリティ対策は、社内ネットワークとインターネットの間に壁(ファイアウォールなど)を作る、いわば城壁のアプローチでした。
しかし、クラウド利用やテレワークが当たり前になった現在、守るべきデータは城壁の外にも存在し、社員もあらゆる場所からアクセスします。
そこでForcepointが採用しているのが、自動改札機ではなく優秀なSP(ボディガード)のようなアプローチです。
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従来のセキュリティ(=自動改札機):IDやパスワードという切符さえ持っていれば、誰でも通します。しかし、一度中に入ってしまえば、その人がデータを盗もうとしても、機械的に許可された通信であれば止められません。
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Forcepointのアプローチ(=優秀なSP):正規のIDを持っている場合でも、ユーザーの振る舞いや操作の文脈をもとにリスクを評価し、必要に応じて制御を行います。
例えば、退職直前の社員が顧客リストを個人のストレージにアップロードしようとしているという文脈を検知した場合、その通信をリスクの高い操作として検知し、ポリシーに基づいてブロックまたは警告を行います。
このように、一律に制限をかけて業務効率を落とすのではなく、リスクの高い行動だけを止められるため、セキュリティと生産性を高い次元で両立させられます。
この思想を具現化したのが、以下の中核製品です。
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Forcepoint ONE(オールインワンのクラウドセキュリティ):Webアクセス(SWG)・クラウド利用(CASB)・リモートアクセス(ZTNA)を一つのプラットフォームで管理・制御するSSEソリューションです。場所を問わず、統一されたセキュリティポリシーを適用できます。
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Forcepoint DLP(データ損失防止):Forcepointの代名詞とも言える製品です。ファイルに含まれる特定のキーワードだけでなく、画像内の文字(OCR)や文書の指紋(フィンガープリント)を識別し、高度な識別技術により、機密データの持ち出しを制御します。
【評判】Forcepointが高いデータ保護力で評価される理由(メリット)
Forcepointは高機能なエンタープライズ製品であるため、一般的な口コミサイトでは情報が見つかりにくい傾向にあります。
しかし、導入を決めた企業のセキュリティ担当者や、現場のエンジニアからは、その検知能力の高さと管理の合理性を評価する声が見られます。
具体的に、どのような点が他社製品にはないメリットとして評価されているのか、機能的な裏付けとともに解説します。
高度なDLP精度と内部不正対策により、情報漏洩リスクの低減を支援する
Forcepointを導入した企業の多くが、最大のメリットとして挙げるのがDLP(データ損失防止)機能の圧倒的な精度です。
一般的なDLP製品では、機密や社外秘といったキーワードが含まれるファイルを止めることはできても、少し編集されたり、画像化されたりすると検知できないケースが多々あります。
また、過剰に反応して通常の業務メールまで止めてしまう誤検知も、運用担当者の悩みとして挙げられています。
Forcepointは、以下の独自技術でこの課題を解決しています。
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フィンガープリント(指紋)技術:特定のキーワードだけでなく、文章の構造やデータの並びを指紋のように登録します。
これにより、例えば顧客リストの一部をコピーして別ファイルに貼り付けたり、ファイル名を偽装したりしても、データの類似性をもとに、機密情報の持ち出しを高精度に検知し、ポリシーに応じた制御を行います。 -
強力なOCR(光学文字認識):近年増えているのが、機密書類をスマートフォンで撮影した写真や、画面のスクリーンショットによる持ち出しです。
Forcepointは画像内の文字を読み取るOCR機能を標準搭載しており強力なため、画像データ化された機密情報についても検知対象にできます。 -
人のリスクスコアとの連動:ここが大きな評価ポイントです。Forcepointはユーザーの普段の行動を学習し、リスクスコアを算出しています。
「普段真面目なAさんが、間違って機密ファイルを送信した」場合は警告で済ませ、「退職予定のBさんが、大量のファイルを送信した」場合は即座にブロックする、といった文脈(コンテキスト)に応じた制御が可能です。
ガチガチに固めるのではなく怪しい動きだけを止める、という運用が実現できるため、現場の業務効率を落とさずに、セキュリティレベルの向上と業務効率の両立を図れます。
Forcepoint ONEによる運用の統合で、ハイブリッドワークの安全を確保
もう一つの大きなメリットは、「Forcepoint ONE」による管理運用の統合です。
テレワークやクラウド活用が進む中、多くの企業では社内用のプロキシ・持ち出しPC用のアンチウイルス・クラウド監視用のCASBなど、複数のツールをバラバラに管理しており、ポリシーの不整合や運用負荷の増大に悩んでいます。
Forcepoint ONEは、これら(SWG・CASB・ZTNA)を一つのクラウドプラットフォーム(SSE)に統合します。
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場所を問わない統一ポリシー:オフィスにいても、自宅やカフェにいても、同じセキュリティポリシーが適用されます。「VPNに繋がないとセキュリティが効かない」という穴を塞げます。
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シャドーITの可視化と制御:社員が勝手に利用しているクラウドサービス(無料のファイル転送便や翻訳サイトなど)を可視化し、利用をブロックしたり、「閲覧はOKだがアップロードは禁止」といった詳細な制御を行えます。
「管理画面を行き来する手間がなくなった」「全社員のセキュリティ状況が一目でわかるようになった」という点は、少人数でセキュリティを運用する情報システム部にとって、大きな運用メリットです。
【評判】導入前に覚悟すべきデメリットと、運用のハードル
ここまでメリットをお伝えしましたが、高機能ゆえの重さや、導入のハードルも確実に存在します。
導入後に「こんなはずではなかった」と後悔しないよう、Forcepointのデメリットについて解説します。
高機能ゆえの高コストと、英語マニュアルなどの専門知識の壁
導入検討時の最初の壁となるのが、コストと専門性です。
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導入コストの高さ:コンテンツの中身まで解析する高度な処理を行うため、URLブロック中心の簡易的なWebフィルタリング製品と比較すると、ライセンス費用が高くなる傾向があります。そのため、「とりあえずWeb閲覧だけを制御したい」といった用途では、機能が過剰に感じられるケースもあります。
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英語の壁と専門知識:Forcepoint ONEの管理画面など、日本語化は段階的に進んでいますが、詳細なポリシー設計やトラブルシューティング時に参照する技術ドキュメント(ナレッジベース)は英語表記が中心です。
また、ポリシー設定は非常に柔軟な反面、高度な制御を行う場合には、正規表現やネットワークプロトコルの基礎知識が求められる場面もあります。
専任のセキュリティ担当者がいない環境では、導入初期の学習コストが高く感じられる可能性があります。
エージェント導入によるPC動作への影響と、必須となるチューニング作業
Forcepoint DLPで、USB制御やローカルファイル操作、印刷などエンドポイント上の詳細な挙動まで制御する場合には、各社員のPCにエージェントソフトをインストールする必要があります。
このエージェントは、ファイルのコピーや印刷・USB接続・Webアップロードなどを監視するため、端末のスペックやポリシー設定内容によっては、動作が重く感じられるケースがあります。
特に、大容量ファイルを扱う開発部門やクリエイティブ部門では、影響が顕在化しやすい傾向があります。
そのため、導入時には全社一律で同じ設定にするのではなく、以下のようなチューニング(調整作業)が不可欠です。
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開発部門のコンパイル作業フォルダはスキャン対象外とする。
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信頼できる社内サーバーへの通信はチェックを簡略化する。
このチューニングを十分に行わずに導入すると、現場からパフォーマンスに関する不満が出やすくなるため注意が必要です。
導入すれば終わりではなく、運用しながら自社に合わせて調整していく製品であるという認識が重要です。
Forcepointの価格体系と、正確な費用を知るためのステップ
Forcepointは、公式サイト上で一律の価格表を公開していません。これは企業の規模や要件によって構成が複雑に変わるためです。
ここでは、予算取りのために知っておくべき価格の仕組みと、具体的なアクションについて解説します。
価格の仕組み(ユーザー課金)と、見積もり・PoCの重要性
Forcepointの価格は、一般的にユーザー数(ライセンス数)と契約年数をベースとしたサブスクリプションモデルで構成されます。ハードウェア買い切り型とは異なり、利用期間に応じて費用が発生します。
また、見積もり金額を大きく左右するのが、モジュール(機能)の選択です。
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Forcepoint ONE(クラウドセキュリティ):Webセキュリティ(SWG)のみ利用するのか、SaaS利用を可視化・制御するCASB機能も含めるのか。
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DLP(データ保護):エンドポイント(PC端末)中心で保護するのか、ネットワークやクラウドも含めた広範囲を対象にするのか。
あれもこれもと詰め込むと高額になるため、自社の優先順位(Webを守りたいのか、機密データの持ち出しを防ぎたいのか)を明確にしておくことが重要です。
そのため、正確な費用を知るには、販売代理店経由での見積もりが必須です。その際、いきなり契約するのではなく、可能であればPoC(概念実証:トライアル環境)の実施の相談をおすすめします。
「想定したDLPポリシーで検知できるか」「PC動作への影響は許容範囲か」を事前に確認することで、投資の失敗リスクを大きく下げられます。
徹底比較:Forcepoint vs Zscaler vs Netskope
Forcepointの比較対象として挙がることが多いのが、ZscalerとNetskopeです。
どれも優れたSSE製品ですが、何を守ることに長けているかという設計思想が異なります。
ここでは、3社の違いと選び方を解説します。
3大製品の決定的な違いと、自社に最適なツールの選び方
各製品の特徴は、以下の通りです。
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Zscaler (ZIA)(通信制御に長けている):Webゲートウェイ(SWG)分野で豊富な導入実績を持ち、通信の安定性やパフォーマンスを重視した設計が特徴です。通信速度や安定性を最優先し、Webアクセスを安全・快適にしたい企業に向いています。
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Netskope(SaaS制御に長けている):数千種類のクラウドサービスを識別・制御できます。シャドーIT対策や、クラウド利用のきめ細かい管理(粒度)を重視する企業に最適です。
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Forcepoint(データ保護(DLP)に長けている):通信経路だけでなく、PC内部での操作(USB・印刷)や、データの中身(画像OCR・データフィンガープリント技術)を見て制御します。人の振る舞いの検知も得意です。
【結論】選び方の判断基準
| 比較項目 | Forcepoint | Zscaler (ZIA) | Netskope |
|---|---|---|---|
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最大の強み |
DLP(データ保護) |
SWG(通信制御) |
CASB(クラウド制御) |
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DLP精度 |
◎ 非常に高い |
〇高い |
◎非常に高い |
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おすすめな企業 |
製造業・金融・開発 |
幅広い業種 |
クラウド活用企業 |
結論として、図面・個人情報・顧客リストなど、エンドポイントを含めて厳密に管理すべき重要データが存在するという場合であれば、Forcepointは非常に理にかなった選択肢です。
Forcepointの導入・運用課題を解決するならTDCソフト
Forcepointは高機能ゆえに、英語マニュアルの壁やポリシー設定の複雑さといった導入ハードルが存在します。
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まとめ:Forcepointは強固な情報漏洩対策を求める組織に最適
本記事では、Forcepointの価格、評判、そして人とデータに焦点を当てた独自のセキュリティ機能について解説してきました。
Forcepointは、情報漏洩対策(DLP)において高い評価を受けているソリューションです。人の行動分析により、誤検知を抑えながら内部不正対策を実現できます。
一方で、高機能であるがゆえに、導入・運用には専門知識が求められます。
「Forcepointに興味はあるが、運用できるか不安」「自社の予算感で導入できるか知りたい」「他社製品との比較を詳しく聞きたい」とお考えの方は、ぜひ一度TDCソフトにご相談ください。経験豊富なセキュリティのプロフェッショナルが、貴社の課題解決に最適なプランをご提案します。