不正アクセスされたか調べる方法|緊急対処法や未然に防ぐ方法も解説

「自分のアカウントが不正アクセスされているかもしれない」

「身に覚えのないログイン通知が来て、どうすれば良いかわからない」

このような状況に陥ると、誰でも不安と焦りを感じてしまいます。特に、ビジネスで使用するSNSやオンラインサービスが乗っ取られた場合、自社への直接的な被害だけでなく、取引先や顧客に迷惑をかけてしまう可能性があります。

しかし、落ち着いて正しい手順で確認・対処すれば、被害を最小限に食い止められるのです。

本記事では、ITやセキュリティの専門知識がない方でもすぐに実践できるよう、不正アクセスされたか調べる具体的な方法から、緊急時の対処法、そして同じ目に遭わないための予防策までをわかりやすく解説します。

 

 

不正アクセスされたか調べる重要性

不正アクセスの兆候に気づいたとき、なぜ迅速に調べることが重要なのでしょうか。それは、初動の対応がその後の被害の大きさを左右するからです。

被害を最小限に抑え、影響を軽減するため、迅速な調査が不可欠です。主な理由として、以下の3点が挙げられます。

被害の拡大を防ぐ

不正アクセスを放置すると、被害はあっという間に拡大します。例えば、乗っ取られたSNSアカウントから周囲の人間に詐欺メッセージが送られたり、登録していたクレジットカードが不正利用されたりする可能性があるのです。

最悪の場合、企業の信用失墜や法的責任に発展する可能性もあります。早期に事実を確認し対処しておくことで、このような二次被害や三次被害を防げます。

迅速な対応は、被害の連鎖を断ち切るための鍵となるのです。

被害の深刻度を把握する

何が起こっているのかを正確に把握しておくことは、適切な対応の第一歩です。いつ、どこから、どの情報にアクセスされたのかを調べることで、被害の範囲が特定できます。

具体的には、影響を受けたシステムの特定、漏洩した可能性のある情報の洗い出しなどが含まれます。これにより、パスワード変更だけで済むのか、カード会社への連絡や関係者への報告が必要なのかといった、具体的な対応策を判断できるのです。

詳細な調査は、取るべきアクションを明確にし、的確な対応を可能にします。

再発を防止する

不正アクセスの原因を突き止めることは、将来の再発防止に不可欠です。侵入された経路や手口がわかれば、同じ弱点を狙われないように対策を強化できます。

具体的には、セキュリティソフトウェアの更新、ファイアウォールの設定見直し、従業員へのセキュリティ教育の実施などが挙げられます。一時的な問題解決だけでなく、根本的な原因を取り除けば、長期的な安心につながるのです。

恒久的な対策を講じることで、将来的なリスクを大幅に軽減できます。

 

以上、不正アクセスされたか調べる重要性を3つの観点から解説しました。

不正アクセスが疑われる場合、迅速な調査は、被害拡大の防止、被害状況の正確な把握、再発防止のために重要です。初動対応を誤ると、取り返しのつかない事態に発展する可能性があります。

早期発見、迅速な調査、適切な対応を心がけましょう。

不正アクセスで想定されるリスク

不正アクセスによって引き起こされる被害は、単にアカウントが使えなくなるだけではありません。個人の生活や社会的な信用にまで影響を及ぼす、深刻なリスクが潜んでいます。

デジタル化が進む現代において、不正アクセス対策は企業・個人を問わず、必要不可欠なものとなっています。

サービス停止または障害

最も直接的な被害は、普段利用しているサービスが使えなくなることです。パスワードが勝手に変更され、自分のアカウントにログインできなくなることがあります。これにより、仕事で必要な情報にアクセスできなくなったり、友人との連絡が取れなくなったりと、業務や日常生活に支障をきたす可能性があります。

例えば、オンラインバンキングが利用できなくなれば、送金や支払いが滞り、経済的な損失につながりかねません。

信頼性の低下

特にSNSアカウントが乗っ取られた場合、社会的な信用を失うリスクがあります。自分になりすました犯人が、フォロワーに対して不適切な投稿をしたり、詐欺的なメッセージを送ったりする場合があります。

これにより、人間関係が悪化したり、周囲からの信頼を失ったりする事態に発展しかねません。また、企業アカウントが乗っ取られた場合、企業イメージの低下や顧客からの信頼を失うなど、経営に大きな影響を与える可能性があります。

データ漏えい

不正アクセスの大きな目的の一つが、個人情報や機密データの窃取です。アカウントに保存されている氏名や住所、クレジットカード情報が盗み見られたり、外部に流出したりする危険があります。

漏洩した情報は、別の犯罪に悪用されることもあり、被害がさらに拡大するおそれがあります。近年では、ランサムウェア攻撃と組み合わせ、データを暗号化して身代金を要求する手口も増加しており、企業にとっては事業継続を脅かす深刻な問題です。

漏洩する可能性のある情報 悪用される手口の例

氏名、住所、生年月日

・なりすましによる新規契約
・ターゲットを絞った詐欺
・不動産取引などの悪用

メールアドレス、電話番号

・フィッシング詐欺メールの送信
・スパムメールの送信
・迷惑電話

クレジットカード情報

・オンラインショッピングでの不正利用
・不正引き落とし
・カード情報の売買

ログインID、パスワード

・他のサービスへの不正ログイン試行 (パスワードリスト攻撃)
・アカウントの乗っ取り
・個人情報の詐取

法的責任を問われる可能性

不正アクセスの被害者が意図せず加害者になってしまうケースもあります。これは「踏み台」と呼ばれる手口で、乗っ取ったPCやアカウントを中継して、第三者へサイバー攻撃を行うものです。

この場合、自分が攻撃者だと疑われ、場合によっては法的な責任を問われる可能性もゼロではありません。プロバイダ責任制限法に基づき、損害賠償請求を受ける可能性もあります。

不正アクセスされたか調べる方法

「もしかして不正アクセスかも」と感じたら、まずは冷静に事実確認を行いましょう。本章では、自分でできる具体的な調査方法を3つ紹介します。

専門的な知識がなくても確認できることが多いので、落ち着いて一つずつ試してみてください。

アクセスログを解析する

多くのオンラインサービスでは、いつ、どこからログインがあったかの履歴(アクセスログ)を確認できます。不正アクセスの有無を判断する最も確実な証拠の一つです。

身に覚えのない場所や時間、デバイスからのアクセスがないかチェックしましょう。

アクセスログのページで確認すべきポイントは以下のとおりです。

確認する項目 チェックする内容

日時

自分が利用していない深夜など、不審な時間帯にアクセスがないか。

場所(IPアドレス)

海外や自分が行ったことのない国内の地域からのアクセスがないか(IPアドレスからおおよその場所を特定できます)。

デバイス

見覚えのないスマートフォンやパソコンからのログインがないか。OSの種類やブラウザの情報も確認しましょう。

もし不審な履歴を見つけたら、証拠としてスクリーンショットを撮っておきましょう。IPアドレスは、後で専門機関に相談する際に役立つ情報となるためです。

セキュリティシステムを活用する

お使いのパソコンやスマートフォンにインストールされているセキュリティソフトも、不正アクセスを検知する上で役立ちます。ウイルススキャンを実行することで、情報を盗み出すような悪質なプログラム(マルウェア)が潜んでいないかを確認できます。

また、OSのセキュリティ機能からの警告通知も重要な手がかりです。

確認する項目 チェックする内容

ウイルススキャンの実行

セキュリティソフトを最新の状態に更新し、完全スキャンを実行します。 スキャン中は他のアプリケーションを閉じ、可能な限りPCに負荷がかからないようにしましょう。

警告通知の確認

OSやブラウザから「不審なログインをブロックしました」といった通知が届いていないか確認します。通知設定が有効になっているかどうかも確認しましょう。

不審なアプリの確認

見覚えのないアプリがインストールされていないかチェックします。特に最近インストールしたアプリは注意深く確認しましょう。不要なアプリはアンインストールしてください。

監視サービスに問い合わせる

金銭的な被害が疑われる場合は、関連するサービス会社へ直接問い合わせることが有効です。特にクレジットカードやネットバンキングの利用明細は定期的に確認しましょう。

確認先 チェックする内容

クレジットカード会社

利用明細をオンラインまたは郵送で確認し、身に覚えのない請求があればすぐにカード会社に連絡する。カード会社によっては、24時間対応の不正利用専用窓口があります。

銀行

ネットバンキングの取引履歴を定期的に確認し、不審な送金などがないかチェックする。不審な取引があった場合は、すぐに銀行に連絡して指示を仰ぎましょう。

携帯電話会社

データ通信量が異常に増えていないか確認する。急増している場合、マルウェアがバックグラウンドで情報を送信している可能性がある。データ通信量の内訳も確認し、どのアプリが多くのデータを使用しているか確認しましょう。

不正アクセスされたときの緊急対処法

もし調査の結果、不正アクセスされた可能性が高いと判断した場合は、迅速な対応が被害の拡大を防ぎます。パニックにならず、以下の手順で冷静に対処してください。

報告・初動対応

まず、これ以上の被害拡大を防ぐための応急処置を行います。

対応方法 詳細

ネットワークからの切断

不正な遠隔操作を防ぐため、対象の端末のWi-Fiをオフにし、LANケーブルを抜きます。

パスワードの変更

乗っ取られた可能性のあるアカウントのパスワードを、別の安全な端末を使ってただちに変更します。同じパスワードを使い回している他のサービスも変更してください。

証拠の保全

不審なログイン履歴やメール、画面の表示などをスクリーンショットで撮影し、証拠として保存します。

調査・原因究明

応急処置が済んだら、何が起きたのかを詳しく調査します。前のセクションで紹介した「不正アクセスされたか調べる方法」を再度実行し、被害の範囲を特定します。

いつ、どの情報が、どこまで漏洩した可能性があるのかを整理しましょう。

関係者への公表・届出

被害の状況に応じて、関係各所への連絡が必要です。

連絡・届出先 どのような場合に連絡するか

サービス提供元

アカウントを乗っ取られたサービスの運営会社に報告し、アカウントの停止や復旧を依頼します。

クレジットカード会社・銀行

金銭的な被害が発生した場合や、そのおそれがある場合に連絡し、カードの利用停止や口座の保護を依頼します。

友人・知人・同僚

SNSが乗っ取られ、不審な投稿やメッセージが送られている場合に、事情を説明し注意を呼びかけます。

警察(サイバー犯罪相談窓口)

金銭的被害や脅迫など、実害が発生している場合に相談します。事前に証拠をまとめておくとスムーズです。

再発防止・サービスの復旧対応

被害の拡大を防いだら、アカウントの安全を確保し、復旧を目指します。

対応方法 詳細

二段階認証(多要素認証)の設定

パスワードに加えて、SMSや認証アプリによる確認を必須にすることで、セキュリティを大幅に強化できます。

アカウントの復旧

サービス提供元の指示に従い、アカウントの復旧手続きを行います。

端末の初期化

PCやスマートフォンがウイルスに感染している疑いが強い場合は、バックアップを取った上で初期化(工場出荷状態に戻す)を検討します。

事後対応

すべての対応が終わった後も、油断は禁物です。しばらくの間は、ログイン履歴や利用明細をこまめにチェックし、不審な動きがないか監視しましょう。

今回の経験を教訓に、セキュリティ意識を高く保ち続けることが重要です。

不正アクセスを未然に防ぐ方法

一度不正アクセスの被害に遭うと、その対応には多大な時間と労力がかかります。重要なのは、被害に遭わないための予防策を日頃から講じておくことです。

本章では、誰でも簡単に実践できる基本的な対策を3つ紹介します。

ログインIDやパスワードを適切に管理する

アカウントを守る最初の砦は、IDとパスワードです。管理が甘いと、そこから簡単に侵入されてしまいます。

以下のポイントを徹底しましょう。

対策項目 具体的な方法

推測されにくいパスワードの設定

・目安として10文字以上の長さにする
・大文字、小文字、数字、記号を組み合わせる
・名前や誕生日など、個人情報から推測できるものは避ける

パスワードの使い回しをやめる

・サービスごとに異なるパスワードを設定する
・1つのパスワードが漏洩しても、他のサービスへの被害を防げる

二段階認証(多要素認証)の有効化

・パスワードに加えて、スマートフォンへのSMS通知や認証アプリなど、複数の要素で本人確認を行う設定を有効にする

パスワードマネージャーの活用

・複雑なパスワードを安全に管理・生成できる専用アプリやツールを利用する

最新のセキュリティソフトを利用する

​​OSやソフトウェアの脆弱性(セキュリティ上の欠陥)は、不正アクセスの主要な侵入経路です。脆弱性を放置せず、常に最新の状態に保つことが重要です。

対応方法 詳細

OS・ソフトウェアのアップデート

パソコンやスマートフォン、アプリのアップデート通知が来たら、後回しにせず速やかに適用する

セキュリティソフトの導入

信頼できるセキュリティソフトを導入し、常に最新の状態に保つ

フィッシング詐欺に注意する

フィッシング詐欺は、有名企業や金融機関になりすまして偽のメールやSMSを送りつけ、偽サイトに誘導してIDやパスワードを盗み出す手口です。以下の特徴に注意し、安易にリンクをクリックしたり、情報を入力したりしないようにしましょう。

 

フィッシング詐欺の典型的な特徴は、以下のとおりです。

  • 緊急性を煽る件名や本文: 「アカウントがロックされました」「至急ご確認ください」など

  • 不自然な日本語や誤字脱字

  • 送信元のメールアドレスが公式のものと微妙に違う

  • リンク先のURLが公式サイトのドメインと異なる

TDCソフトによる不正アクセス防止サービス

本記事では不正アクセスされたか調べる方法について解説してきましたが、私たちが安全にインターネットを利用できる背景には、社会インフラ全体を支える専門企業の存在があります。

TDCソフトは、1962年の創業以来、日本のITインフラを支え続けてきた独立系システムインテグレーター(SIer)です。特に銀行や保険、クレジットカードといった金融業界の基幹システム開発で豊富な実績を持っています。

金融システムは、高いレベルの信頼性と安定性が求められる分野です。TDCソフトは、こうした厳しい要求に応え続けることで培った高度なセキュリティ技術とノウハウを、社会全体の安全を守るために活かしています。

近年では、企業のDXを支援するプラットフォーム「ServiceNow」の導入支援も行っている状況です。これにより、企業の業務効率化だけでなく、セキュリティ体制の強化にも貢献しています。

不正アクセスに関する悩みを抱えているなら、ぜひTDCソフトにご相談ください。課題に寄り添いながら、一緒に最適な解決策をつくり上げていきます。

まとめ:不正アクセスされたか調べる方法を実践し被害を抑えよう

不正アクセスは、誰の身にも起こりうる現代のデジタルリスクです。しかし、その兆候にいち早く気づき、正しい知識を持って冷静に対処することで、被害を最小限に抑えることができます。

本記事で紹介した内容を、最後にもう一度確認しましょう。

  • 調べる: まずはログイン履歴や利用明細を確認し、不正アクセスの証拠を探す

  • 対処する: 不正アクセスが確定したら、ネットワーク切断、パスワード変更、関係各所への連絡を迅速に行う

  • 予防する: 強力なパスワード管理、二段階認証(多要素認証)の設定、ソフトウェアの更新といった基本的な対策を徹底する

不安を感じたら、決して放置せず、すぐに行動を起こすことが大切です。本記事で解説した方法を実践し、自身・自社の大切な情報を守りましょう。

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