ServiceNow コラム

ServiceNowライセンス完全ガイド:ITSM自動化とインシデント管理の最適解

公開日:2025年3月17日
更新日:2025年5月27日

「毎朝の“未対応チェック”が過去になる」
ITサービス運用グループの責任者として、老朽化したシステムや変革の難しさ、問い合わせ対応のバラつきによるCS低下、オペレーターの離職率増加など、多くの課題に直面していることでしょう。
これらの課題を解決するためには、ITサービス管理(ITSM)の自動化とインシデント管理の最適化が不可欠です。その中でも、ServiceNowは多機能で柔軟性の高いクラウドプラットフォームとして、多くの企業に採用されています。
しかし、ServiceNowの導入を検討する際には、ライセンス体系の複雑さや費用感の把握が難しいといった課題もあります。本記事では、ServiceNowのライセンス体系を解説し、導入のポイントを紹介します。

ServiceNowのライセンス体系の特徴

ServiceNowのライセンス体系は、企業のニーズに応じた柔軟なプランが特徴です。主な特徴として、以下の点が挙げられます。

 • ユーザー単位のライセンス:利用ユーザー数に基づいて料金が発生し、予算管理がしやすくなります。
 • 拡張性とスケーラビリティ:企業の成長に応じて、ライセンスの追加が容易に行えます。
 • 定額制によるコスト管理の容易さ:1ユーザーあたりの月額・年額が明確で、予算計画が立てやすいです。
 • クラウドベースで追加インフラコストが不要:インフラ構築・管理の必要がなく、運用コストを抑えられます。
 • ゲストユーザー向けの柔軟なオプション:一部のライセンス体系では、エンドユーザーは無制限で利用可能なモデルもあります。
 • モジュールごとの選択:必要な機能だけを選んで利用でき、コストを最適化できます。

ServiceNowのライセンスの複雑性による導入ハードル

ServiceNowの導入を検討する際に、課題となるのがライセンス体系の複雑さです。主なライセンス方式として、以下のようなものがあります。

 • ユーザー単位ライセンス:利用するユーザー数に応じた課金モデルで、役割に応じてFulfiller、Business Stakeholder、Requesterの種類があります。
 • ノード単位ライセンス:管理対象のIT資産の数に応じた課金モデルです。
 • デバイス単位ライセンス:管理対象のデバイス数に応じた課金モデルです。
 • トランザクションベースライセンス:特定の業務処理やデータ処理量に応じた課金モデルです

これらのライセンス方式を理解し、企業のニーズに合ったモデルを選定することが、導入の成功につながります。

ServiceNowを成功に導くために必要なこと

ServiceNowの導入を成功させるためには、以下のポイントを意識することが重要です。

• 業務課題の明確化:どの業務プロセスを改善したいのかを明確にし、優先順位を決めることが重要です。
• 適切なライセンス選定:利用する機能や規模に応じた適切なライセンスモデルを選定することで、コストを抑えながら最適な運用を実現できます。
• スモールスタートからの拡張計画:初めから全社導入を目指すのではなく、スモールスタートで導入し、成功事例を積み重ねながら段階的に拡張していくことが望ましいです。
• 導入後の運用体制の整備:ServiceNowは導入して終わりではなく、継続的な運用・改善が必要です。運用チームを構築し、定期的な評価と最適化を行うことが重要です。

まとめ

ServiceNowは、企業のデジタル化を強力に支援するプラットフォームですが、多機能ゆえにライセンス体系が複雑で、導入のハードルが高く感じられることがあります。しかし、正しい知識を持ち、計画的に導入を進めることで、企業のDX推進を大きく加速させることができます。
ServiceNowの導入にあたっては、認定パートナーである当社にご相談ください。当社は、ライセンス販売だけでなく、豊富な構築実績を持ち、導入前のコンサルティングから導入後の保守運用まで、一貫したサポートを提供しています。企業の業務課題に合わせた最適なプランを提案し、スムーズな導入と長期的な運用を支援する伴走パートナーとして、強力にサポートいたします。